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  ▼スイスの風習

スイスの風習やライフスタイルはどんなものだろうか。日本とはどう違っているのか。ここではスイスの変わった(日本から見れば)風習をご紹介致します。

「誕生日」
私が小学校の頃の話である。
「わたし、今日誕生日なんだぁ〜」と自慢げに言う女の子がいた。
なんだかプレゼントを催促しているみたいで凄く嫌な感じであった。
「誕生日ってなんだかハッピーな気分になれるよねぇ」などと、しつこく感じたのと同時になんだかそのハッピー気分とやらをぶち壊したくなったので、彼女には学校の周りに大量に落ちているまつぼっくりをプレゼントしてやった。彼女はよほど嬉しかったのか、涙を流していたのを覚えている。いやぁいいことしたなあ……。
しかし、スイスの誕生日は違う。誕生日を自分から宣言をし、そしておやつなどのちょっとしたプレゼントをクラスの子に配るのである。親が焼いたケーキを休み時間に皆で食べたりもするようである。誕生日は本人でなくても先生が言ったりする。
これが高等学校にもなると、もう親にケーキやおやつを作ってもらうのが恥ずかしくなり、自分で制作をする。自分でケーキを作り、しかもそれをクラス中に配るのである。女性陣は相当なプレッシャーであろう。男性の場合はもちろんケーキなどを自分で焼く方もいるそうですが、大抵はおやつやコーヒーなどを奢ったりするだけで済ませるそうです。
  この誕生日は大人になるとさらに凄い。ひとたびランチにでも出かければ、誕生日だからということでお酒を飲む。接待でもないのに仕事中に酒を飲むなど日本では考えられないことです。といっても乾杯程度で済ますので、後の仕事には影響しないそうですが。また仕事のミスも誕生日ではある程度許されてしまう。誕生日を迎えた当人だけでなく、職場全体にその効力は適用される。きっと誕生日に不快な思いをしないよにという配慮からだと思われる。日本みたいに「今日は特別な日なのに、怒られてしまった……」などといったことがスイスにはないようである。なんとも羨ましい。
  また、スイスの誕生日には普通の誕生日のほかに特別な誕生日が2種類ある。一つは日本にもある喜寿や米寿に似ていて、22とか33の数字が同じときに祝うものである。これらはシュナップス誕生日と呼ばれていて、穀物や果物などから作った蒸留酒をかっくらって皆で楽しむ。このシュナップス、度数は40度前後のものが多く、非常に強烈である。
基本的にビールを飲む前や飲んでいる途中などに飲んで楽しむ。 「Schnaps」と書き、ドイツ語で火の酒という意味をもつ。冬の寒い時期などにはまずこれを飲んで体を温め、キンキンに冷えたビールを飲むのが主流。その快感といったらサウナ上がりのビールに匹敵するほどで、
とても旨い。また胃を活力して消化を助けてくれるので食後にも飲まれています。もちろんシュナップスだけで飲む酒豪もいるみたいです。

 もう一つの誕生日が丸い誕生日と呼ばれるもの。日本の丸井に赴き、ショッピングを心行くまで楽しむ、というものではもちろんなく、0の付く歳に祝うもの。これは普段の誕生日にこれない遠くの親戚や友人までを呼んで祝う特別な日である。特別な日であるがゆえに、豪華である。自分でなにか企画してやったり、普段では振舞わないシャンパンまでをも出してくる。まさにドンちゃん騒ぎの大パーティである。これはもちろん60、70歳になっても祝い方は変わらない。なので、なかには嫌がって家族だけでいいという人もいれば、あまりにうるさすぎてポックリ逝ってしまいそうにながらも楽しみたいというご老人までいる。このぐらいの高齢になるとパーティーの企画者は主に孫などが務める。
  日本からみれば少しオーバーすぎる誕生日のお祝い。しかし、自分の誕生日がきただけで大喜びする彼らをみると、改めて自分が生まれた喜びをかみ締めることが出来る。こんな誕生日ならば是非とも一度は味わってみたいものである。

その他にもスイスの人達が変わっているのは、家族の話を基本的に信じないところである。例えばなにか話をしても「あらそうなの? じゃあ隣の奥さんに聞いてくるわ」となるのである。他にも、誰に聞いたのかとか何でそれを知ったのかとかなど、いちいちうるさいのである。他人の話であれば素直に聞き入れるが、いざ身内となると全く信じない。特に専門家の言うこいうdとに弱く、わけが分からなくても専門家が言うんだから間違いないと、聞き入れてしまう。また、スイスでは基本的に奥さんが怖い。恐妻家が多いのである。しかもドアや引き出しを足で閉めるので、傍目からするとかなり怖い。

 またスイスの人はパーティ好きな癖に、騒音にはうるさい。たとえ昼間だろうと関係なく、苦情を言ってくる。それなのに自分達はひときわうるさく騒いでいたりなどする。ようは自己中な人が多いのである。まあ、これに関しては日本の方もあまり偉そうにいえるものではないが。
国が違えば風習も当然違うものなので、旅行に行かれる際はよく調べてから行きましょう。


 

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