スイスがユネスコ世界遺産に登録されている世界遺産は全部で6つ。自然遺産の「ユングフラウ-アレッチュ-ビーチホルン地域」と「サン・ジョルジョ山」。文化遺産の「ベルン旧市街」「ザンクト・ガレンの修道院」「ミュスタイアのベネディクト会聖ヨハネ修道院」「ベリンツォーナ旧市街」である。当サイトでは、この中から私のお気にな街「ベルン旧市街」にスポットを当ててご紹介しよう。
スイス連邦の首都でこじんまりした雰囲気をにおわせるベルン旧市街。ヨーロッパ中世の姿をいまなお残し続ける貴重な世界文化遺産の一つで、市街を歩くと中世の街並みがそのまま保存されているので、非常に美しい。私、個人的には世界でも一番美しい街並みではないかと思っている。美しい街は歩いているだけでも楽しめるのも魅力である。なんだかウキウキするのだ。そのためかどうかは定かではないが、ベルン旧市街には年中観光客が訪れる。
スイスの中西部に位置するベルン旧市街に住んでいる人達は、約14万人いるとされています。こんな美しい街なら一度は住んでみたいものである。アーレ川沿いに広がるベルンの街の中心には、地元の人が親しみを込めて呼ぶ「ツィットグロッゲ」とゆう時計塔があります。この時計塔は1191年にベルン誕生と共に建てられ、時計塔の横にはからくり時計になっているものもあります。時刻が12時近くになるとからくりの仕掛けが動き出すので、これ見たさに観光客がわんさか集まります。が、このからくり時計は期待するだけ無駄なもので、大抵の観光客はがっかりとした表情で去っていきます。まあからくり時計なんて所詮そんなものです。
街を歩きながらじっくり観察してみると、至る所に熊をモデルにしたものを見かけることがあります。これは街の創設者であるツェーリンゲン公爵が、街に名前がついていないため自らが捕まえた獲物の名前を街の名前にしようということになり、最初に捕まえた熊の名がそのまま街の名前となり、象徴にもなりました。でもなぜ熊なの?と聞かれても
そんなもんはわかりません。
ちなみに、アーレ川の岸辺にある熊公園で実際に熊に会えるのは有名な話です。しかし、熊の公園だけあって、ほんとにただ単に熊が数頭居るだけです。なので熊公園はあまり人気はなく、どちらかというと、バラ公園に向かうついでに寄っていくという感じの人が多いです。熊も大半寝てるので当然っちゃ当然なのですが。でも、熊はまんまるっこくて可愛らしいので私は好きですがね。
上記に出てきたバラ公園はその名通り、200種類以上のバラが植えられています。でもこの公園のメインはバラではなく、そこから見える景色。ベルンの旧市街が一望できることです。このバラ公園からできる景色は、言葉では表現できないほどに美しく、その美しさゆえに誰もがため息をこぼすでしょう。
このベルンの街ではのどが渇いても困ることはなく、買う必要もないほど。街は都市として発展してきたため、生活に欠かすことの出来ない水場が各所に点在してあります。これは、水のみ場として地元民だけでなく、観光客にも重宝されている(生水は飲まないように、とよく言われますが、スイスの生水は特に問題ないそうです)。それと同じく、旧市街にも水場がある。しかしこちらは水のみ場ではなく、噴水。しかも石像つき。この噴水も各所に点在しており、全部で11基あり、熊と同じく街のシンボルとして愛されている。アーケードの真ん中にたっているため、バスや車はそれを避けて走っている。と言っても、道幅がかなり広いので全く問題はない。むしろ、こんな素敵な障害物なら許せてしまいますね。
まず、噴水で有名なのがシュピタール通りの牢獄塔前にあるバグパイプ(風笛)吹きの噴水。貧しい音楽家を称えるものとして建てられたこの噴水には、ときおり音楽を奏でるものもいるそうですが、私は拝見したことがありません。次に、牢獄塔を抜けていくとシュピタール通りからマルクト通りに変わり、アンナ・ザイラーの噴水と銃士(射撃手)の噴水が出迎えてくれます。また、この辺りには路面電車が走っているので、歩き疲れてても疲れてなくても是非乗ってみてください。
この他にも、コルンハウス広場の子供喰いの噴水、ゲレヒティクカイツ通りの正義の女神の噴水、ミュンスター広場のモーゼの噴水、ロイファー広場の伝令の噴水、ラートハウス広場の騎手の噴水、アールベルガー通りのリッフリの噴水、クラム通りのツェーリンゲンの噴水とシムソンの噴水などがあります。私が特に気に入っているのがクラム通りのツェーリンゲンの噴水。ベルンの象徴である熊を兵士にしたてあげて建てられたこの像。熊が甲冑を着るともはや敵なしって感じがします。時計台をバックに眺められるので、旅の思い出写真を撮るのなら是非ここでどうぞ。
まだまだベルンの街の魅力はこんなものではありません。アインシュタインが相対性理論を生み出したアパートや、スイスで一番高く美しい大寺院。ここでは紹介できないものがたくさんあります。なので、最後に一言だけ、ベルンに赴いたときは、郷土料理とビールの組合わせだけは食べておけ! 最高にうまいから!! |