知っておきたい基本情報や旅行体験記、スイス関連のリンク満載のスイス情報リンク集です。スイスの祭り

スイス

  ▼スイスの祭り

 スイスの人は穏やかでシャイなのだが、そんな穏やかな人達もお祭りになると豹変する。仮面をつけ、お手製の派手な衣装をまとい、ダンスを踊りまくります。お祭りの喜びを全身で表し、全身で感じさせてくれます。見ているだけでも十分楽しいんですが、やはり参加しなくては意味がないし、真に楽しむことは出来ません。基本的に仮面を被るので、恥ずかしさもさほど感じませんので、是非ともお祭りは体験して欲しいものの一つです。
  スイスのお祭りは基本的に謝肉祭も兼ねています。つまり四旬節が来る前に、お肉を心行くまで楽しみ味わおうではないか! という考え方もお祭りです。それらは、英語でカーニバルもしくはスイス語でファスナハトと呼ばれています。ここでは、そんなスイスの楽しいファスナハトを紹介していきましょう。

 「わりぃこはいねぇが〜!?」
  そんな声が聞こえてきそうなスイスのお祭り、チェゲッテ。秋田に出てくるなまはげと酷似した仮面をかぶり、同じように家を訪ねて子ども達を驚かせる。体に着用するのは、日本のなまはげのように蓑ではなく、ヤギや羊の皮を着る。しかも日本のなまはげより顔が怖い。おまけにデカイ。正直言って、大人でも結構ビビリます。
このお祭りはレッチェンタールで行われているお祭りで、日本のなまはげ同様、悪魔払いとこの地方独自の風習となっています。怖いからと言って、殴ったり蹴ったりしてはいけませんよ。中身は普通のアレですので。このお祭りはファスナハトのなかでは、チェゲッテが歴史的に一番古いとされています。

 このお祭りをさらに大きく、盛大にしたものがバーゼルにある「バーゼル・ファスナハト」というお祭りです。このお祭りは皆仮面を被ったり変装したりして、仮装パーティーのように心から別人になりきってお祭りを楽しみます。普段はおとなしいスイスの国民もこのお祭りの時だけは狂喜乱舞。踊り狂い、夜から朝まで騒ぎ倒すそうな。しかも仕事そっちのけで。なんとも羨ましい限りである。
  しかもこのお祭りは長期間続き、毎年お祭りの時期が近づくと、皆そわそわしだします。なんだかカワイイですね。スイスへ観光するならこの期間を狙ってみても面白いと思います。
  このバーゼルで行われるお祭りにも日本の祭りと類似した部分があります。それは1日目に行われる青森のねぶた祭りを思い出させるような灯篭流しです。日本のそれにも負けず劣らず、幻想的で凄くキレイです。
  ファスナハトはバーゼルだけでなく、ルツェルンにも存在しています。こちらのお祭りは、日本で言う「ちんどん屋」のように唄って踊って街を練り歩きます。このお祭りは別名でフリッチ・ファスナハトと呼ばれています。これはギルドが音楽や踊りをしながら人形を引き連れて歩いたフリッチ・パレードから由来する為、地元民の間ではフリッチ・ファスナハトの名で親しまれています。
  フリッチ・ファスナハトは早朝から始まり、終日まで大騒ぎになります。コンサートやダンスを見ながらお酒を飲み、様々なショーを楽しみます。街全体がまるでサーカスのような、楽しい雰囲気で溢れかえります。この時ばかりは嫌な思い出ともおさらばできます。
  ファスナハトのお祭りは、起源的にはキリスト教の儀式であったとされています。それがいくつもの宗教や宗教とは関係ないものから、いまのファスナハトが出来たといわれています。各地域によって、ファスナハトのお祭りの経常が違うのもそのためであると言われています。どちらにしろ、ファスナハトには大きく音を立てて悪魔を追い払い、実りの春を心から祝う願いがこめられています。


 

Copyright (c) 2006 スイス情報リンク集 All rights reserved