あなたはスイス銀行を知っているだろうか? 正確には、スイス銀行と言う名の銀行ではなく、スイス連邦銀行法によって設立されたスイス国内にある全ての銀行を指すそうです。個人情報の保護が守られているといっても、情報がなにかと流出しがちな日本。管理にしろ、情報の扱いにしろ、どうしてもずぼらに扱っているとしか思えません。こんなことでは安心して資産を預けようにも預けられよう! っとお嘆きのあなたにスイス銀行は是非お勧めしたい。
日本の甘ちゃんな保護法とは違い、スイス国民の個人情報はスイス連邦銀行法によって厳しく守られています。そのセキュリティーの万全さは世界一で、当然漏洩などなく、銀行員が職務上知り得た情報全てにおいて、守秘義務を怠るようなことをすると厳しい罰が待っている。銀行職員は常に情報の扱いに細心の注意を払うので、その緊張感は銀行にじかに行ってみると凄く伝わってくる。また、この守秘義務は退職後も続き、もし顧客の情報を漏らすようなことがあれば当然罪に問われる。この絶対的ともいえる守秘義務により、スイスの銀行にはあらゆる犯罪者、マフィアなどによる秘密口座が多くあるといわれている。
犯罪者、マフィア、訳あり客、貴族、資産家などが主に利用するといわれているのがこの秘密口座(正式名は匿名番号口座)。最小で10万スイスフラン以上(日本円にすると1000万円以上)から口座をつくることができ、秘密と名のつくだけあって名前が必要ありません。入金や引き出しはもちろん、契約書類にも名前は載らず、全て口座番号で取引を行います。そのため、万が一情報が漏れたとしても、口座番号以外は何もわかりません。さらに、この口座番号による身元確認などはごく一部の担当銀行員と上層部しか行えないため、身元が知られるようなことはまずありえない。そのため、一時期はかの有名な元某インターネット関連企業社長も、この口座に莫大な資産を隠し持っていると噂されたほど。厳重な秘密制度ゆえに犯罪者の利用が増えているので、警察も頭を悩ませるほどである。
絶対的な守秘義務により守られている秘密口座ですが、なにもイイコトばかりではありません。例えば入金の場合、口座番号を間違えて入力し、入金先を間違えてしまうとそのお金は二度と戻ってきません。これも守秘義務によるもの。口座番号を知っていれば誰でも入金が出来てしまうため、間違ったからと言って捜索などはできないのです。
次に引き出しの場合。普通引き出しといわれれば、その日で引き出せるのが常識ですが、秘密口座ではそんな常識は通用しません。引き出したい日の6週間前には申請をしておかなければならない。まさにご利用は計画的に、である。
最後に、銀行員に相談をしたいとき。これも申請が必要で、必ず決められた時間帯に訪れなければならない。セキュリティーはエレベーターにまで及び、あらかじめ用がある階にしか止まらないように設定してあるのだ。つまり、銀行へ赴いても会えるのは担当の銀行員と一部の職員のみで、他の口座開設者にバッタリ遭遇し、あらやだ奥さんお元気? ……なんて自体はありえないのである。
お客を選ばず、さらに身元確認の必要のない秘密口座。犯罪者や犯罪組織がこれを利用しないわけがなく、その人気ぶりは凄まじい。さすがにこれには銀行も重く見たのか、50万スイスフラン(日本円にして約5000万)以上の口座開設者や、取引者には身元確認をするようになりましが、50万スイスフラン以下の開設者や、取引者には身元確認を行わないのはそのままです。
もし、あなたが隠す場所に困っているお金があって、しかもそれが5000万円以内なら、スイス銀行を利用してみてはどうだろう? |